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 日本がまだ、群雄割拠の戦国時代にあった頃。
 覇権を争う雄が虎視眈々と天下統一を狙う中、密かに世の平和の為に戦う侍達がいた。
 外道衆と名乗る魑魅魍魎が世を脅かす中、モヂカラを頼りに、対抗したのは志葉家率いる、五人の侍であった。
 頭領、血祭ドウコクとの激戦の末、辛くも封印に成功。世は、平穏ならずとも一つの脅威から解放された。しかし、魑魅魍魎は外道衆だけではなかった。
 鬼道衆。
 ドウコクらと徒党を組み、世に三途の川を溢れかえらせんと企む集団。
 志葉が外道衆と戦う宿命に身を捧げたのと同じく、鬼道衆と戦い続けた侍達が、この日本にはいた。
 やがて時は流れ、世は現代。
 血祭ドウコクの復活に応じるように、鬼道衆が頭領、諸角キョウカクも復活を遂げる。
 来たるときに備え、モヂカラを受け継ぎし五人の侍が、再び鬼道衆との戦いを決意する――
 鬼道衆の先鋒、カシャは炎に包まれた巨大な牛車を牽く、一つ目の巨人である。
 口から炎を吹き、牛車を牽いて駆け回ることにより、辺り一面を一瞬で火の海に変えてしまう、恐ろしい魑魅魍魎であった。
 次元の狭間より顔を出したカシャは、キョウカクの言葉に従い、早速自慢の炎を吐きながら、人々の群れに突進を開始する。
「ひゃっはァー!」
 突如として現れた謎の怪物に、人々は逃げ惑う。それまで平和だった陽桜の街は、一瞬にして阿鼻叫喚の地獄絵図と成り果て、カシャは満足げに頷くと、転んで逃げ遅れたのであろう、幼い少女に向けて、勢いよく炎を吹き出した。
 その刹那である。不意に去来した一筋の光が少女を包み込むと、まるで炎を切り裂くかの如く輝いた。
「ぐッ――!?」
 カシャの一つ目が眩み、雄叫びを上げる。
 やがて、視力が戻ったときにカシャが目にしたのは、転んだ少女ではなく、五人の若者であった。
「誰だ、貴様らッ!?」
 少女が立っていた場所に、横一列に並んだ若者達。
 その中央に立っていた少年は、きりりと引き締まった眉をくっと上げて、腰に差していた筆のようなツルー――ショドウポートを手に取った。
「大野家十七代目当主――大野隆史」
 静かに呟かれた言葉に、カシャは目を見張る。
 大野家。鬼道衆と長きにわたる戦いを繰り広げてきた、モヂカラを操る侍の一団である。
「貴様ら、大野の末裔かッ!?」
 かつて、己を封印した侍達の子孫を前に、カシャは激昂とも狂喜ともとれる叫び声を上げた。
「キョウコクに良い土産ができたぜ。ノコノコと現れやがって、てめえら、まとめて焼き殺してやる」
 カシャが大きく息を吸い込み、炎の塊を隆史に向けて吐く。
 しかし、隆史の隣に控えていた穏やかな顔立ちの少年が、ふらりと隆史を庇うように立つと、ショドウポートを手に取り、虚空に向かって文字を書いた。
 ――風――
 墨痕鮮やかな文字が何も無いはずの空間に浮かび上がる。
 それは炎を受けると、突如として本物の一陣の風となり、炎を掻き消した。
「大野家家臣、鷹成誠二」
 穏やかな少年――誠二が、にこりと微笑み、再び控えるように隆史の隣に立つ。
「世を脅かす鬼道衆。その悪事、俺たちが見逃すとでも思ったか?」
 隆史が不敵に微笑み、ショドウポートを構える。
 控えていた他の四人も、隆史同様にショドウポートを手に取り、同時に筆を奔らせた。

――光――

――空――

――白――

――代――

――言――

 五つの文字が浮かび上がり、五人の身体が、鮮やかな色のスーツに覆われていく。
 カシャがそこで目にしたのは、先ほどの言葉を仮面に象った、五色の侍だった。
「改めて名乗ろう」
 中央に立つ、光の文字を纏った赤い侍が、いつしか手に持っていた日本刀――イチモンジをカシャに向け、はっきりとした言葉を紡ぐ。
「赤き血潮は正義の証。赫く侍こと、ブシシャイン――大野隆史!」
 さらに、その隣。空の文字を持った、水色の侍が刀を下段に構える。
「青空に舞うは、静かな翼。蒼天の侍こと、同じくスカイ――鷹成誠二」
 向かい隣の、やや小柄な白い女侍が、刀を腰に差したまま一礼する。
「純白の魂は、汚れを許しませんっ。白(つくも)の侍こと、同じくホワイトッ――鈴ノ宮千晴っ!」
 端に立つは、代の文字の女侍。鮮やかな橙色のスーツに、刀をきっちりと正眼に構える。
「我が命、永代続く忠義の為に。橙色(とうしょく)の侍こと、同じくオレンジ――不動マコ」
 最後に、同じく逆の端に立っていた、言の文字を模した黒い侍が、刀を適当に弄んだ。
「千の言葉に、万の罠。同じくブラックこと、黒衣の侍――高木聖人」
 五人は揃って一歩前に踏み出し、カシャを見据える。
「武士(もののふ)戦隊、ブシレンジャー。参る!!」
 ドン、と彼方より戦太鼓の音が鳴り、開戦を告げる法螺貝の重低音が響き渡った。
「おもしれえ。ブシレンジャーだかブッチャーだかしらねえが、まとめて焦げつけぇッ!」
 カシャの叫びと共に、巨大な牛車が突如として投げつけられる。
 五人は瞬時に横に飛び、牛車を避けると、そのまま、一気呵成にカシャに突撃した。
 隆史――シャインを筆頭に、五人はイチモンジを構え、カシャに斬りかかる。シャインの初太刀はかわされたが、続くスカイとホワイトの連撃がカシャの胴を裂き、オレンジとブラックの突きが両肩に突き刺さった。
「ぬぅッ!!」
 カシャがたまらず一歩引くが、先鋒をつとめるのは伊達ではない。大きく息を吸い込み、なおも追撃しようとしていたブラックとオレンジが炎に包まれた。
 思わずたじろぐ二人に、スカイの風が優しく包み込む。それでも二人の身体からは黒い煙が上がり、がくりと膝をついた。
「や、あッ!」
 そこに、カシャの横手に瞬時に回り込んでいたホワイトが、小さな体躯を屈め、足払いを仕掛ける。辛うじてかわしたカシャは、投げつけた牛車にめがけて炎を吹きつける。すると、牛車はまるで命を吹き込まれたかのようにホワイトに向かい、猛然と襲いかかった。
「千晴!」
 シャインが叫び、ショドウポートで屈の文字を書く。ホワイトの前に躍り出た屈の文字は、飛びかかる牛車の方向をカクンと曲げ、明後日の方向に追いやった。
「隙ありぃッ!」
 今度は、カシャ本体がシャインに目がけて、炎を纏い突進する。それをまともに受け、シャインは数メートルも吹き飛ばされた。
「大野!」
「殿!」
 ブラックとオレンジが再び立ち上がる。しかし、それを制するように、シャインはすぐに身を起こすと、イチモンジの鍔に一枚のカードを差し込んだ。
「折神、蛍。蛍雪の太刀!」
 シャインのイチモンジが淡い光に包まれ、裂帛の気合いと共に、シャインが大上段からカシャ目がけて斬りかかる。
 およそ刃の届く位置ではなかったが、淡い光は光の刃となり、カシャに襲いかかった。
「ぐがッ……!?」
 バシュウ、と光が爆ぜて、カシャの胴に大きな亀裂が入る。がくりと膝をつくと、カシャの全身を光の亀裂が覆っていく。
「貴様ら……昔より、強くッ!!?」
 断末魔の叫びがこだまして、カシャは爆散する。その様子を見届けた五人の侍は、ゆっくりとそれぞれの顔を見合わせた。
「これにて、一件落着」
 シャインの言葉に、他の四人も頷いた。
コメント
この記事へのコメント
いやー。こう……名前が名前なのでよく読めませんね。
千晴かー……。
まさかですね。
実は、ブラックは高木だろうなぁとは思ってましたが。
緑だったら今井一だと。

あとは……聞くべきじゃあないのかも知れませんが―。伊達は……途中の、所謂シルバーとかゴールドの位置なんでしょうか。
2009/06/05(金) 23:20 | URL | 月月月 #d3xRQPUk[ 編集]
なんせ超適当なノリなんでw
千晴はほら、さりげなく護身術のたしなみもあるのでw
あと、シンケンと色を被らせないという一つの目論見で緑は採用を見送りました。もしやってたら、誠二が消えてイマイチだったでしょうねw

高木=ブラックは、もうお約束というか、このネタを思いついた瞬間から「こいつしかいねーな」という確定事項でしたw

伊達さんは、出てくるんでしょうかね……出てきたら間違いなく最強ですが……
2009/06/06(土) 03:48 | URL | 伊達倭 #-[ 編集]
すいません
今野一ですね。間違えました。
2009/06/08(月) 01:30 | URL | 月月月 #d3xRQPUk[ 編集]
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