ネットで小説を書いている人間が駄文を連ねる場所。

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 寸止め大好き伊達せんせー










Breakers! 5


 愛する御主人様を護るために身につけた格闘技は、しかしソルトには全く歯が立たなかった。
 流れるような動きに翻弄され、辛うじて防ぐのが精一杯。美々子の援護どころか、単純に己の身を守るのに必死になってしまう。
 仁科恵一はあくまでも格闘技を囓っただけの高校生であり、目の前にいるソルトは、その格闘技で魔物を倒してしまうだけの力がある。 元々、ソルトはこの世界の人間ではない。元々、彼が住んでいた世界で魔物を倒していたソルトは、ある日、どこからともなく現れた黄色いマリモに触れてしまい、周囲がマーブル模様に包まれたかと思うと、この世界に飛ばされていたのである。
 右も左もわからないソルトをみつけたのがロールであり、面倒を見て貰う代わりに、組織の仕事を手伝うことになった。黄色いマリモの正体を、ロールは別の世界に召喚するための媒体だと言っていたが、どうやら術者が失敗してしまったようで、本来飛ばされるべき世界ではなく、偶然この世界に飛ばされてきたらしい。はた迷惑な話である。
 組織が正しいのかどうかはわからないが、自分の世話を焼いてくれたロールには恩義がある。故に、目の前にいる好青年も倒さねばならなかった。


 一方、ロールは高木、榊、佳奈の三人と相対していた。
 魔法で一瞬で片が付く。そう思って手に粒子を集めようとするのだが、粒子を察知することができる高木が、そうはさせまいと突貫してくる。決して動きが俊敏というわけではないが、それでも長身のリーチは脅威である。
「せあっ!」
 高木が大きく振りかぶり、拳をロールに向ける。しかし踏み込みが甘く、魔法の発動を止めるには至らないだろう。少々殴られた程度では集中は揺るがない。一発耐えて、そのまま昏倒させてしまえば良かった。
 だが、生憎と高木はこのシチュエーションをかつて、異世界で経験している。幸い、以前と同じ塩梅の巨乳であった。
 高木の伸ばした拳が途中で広がり、つかみかかる形になる。そしてそのまま、ロールの大きな胸を鷲掴みにした。
「あふっ!」
 反応は如実だった。全身性感帯なのである。ただでさえ敏感な胸を鷲掴みにされては、集中どころの騒ぎではなかった。
 だが、勿論こんなモノでは終わらない。
「高木君、ずるい!」
「ウチも!」
 高木の両脇から湧き出た変態二名は目を輝かせてロールに飛びかかった。佳奈が邪魔だと言わんばかりに高木を張り倒してロールに飛びかかる。榊は手際よく服を脱がしにかかっていた。
「や、駄目……あッ!?」
「んー、いいわねえ。ちょっと頬を撫でただけでこの反応。面白いなあ」
「けど、ちょっと固いなあ。まだ慣れてへんみたいやし……開発しよっか」
「ちょ、ま、やめ……あああっ!」
 敢えて表現は省くが、とにかく凄かった。空気がピンク色なのはむしろ当然で、明らかに幼い少女であるロールの口から、熟れた女のような吐息が漏れ聞こえるのである。高木は眺めるべきか混じるべきか、それとも止めるべきか迷ったが、まあいいかと判断して、美々子を見た。
 ソルトという男は随分と達者なようで、美々子の攻撃を躱しながら、恵一と優一の二人に執拗な攻撃を続けている。高木の身体能力では混じることすら難しい。蒼子と綾華、それに刹那は少し離れたところでロールの嬌声に顔を赤らめていた。
「……さて、どうしたものかな」
 高木が顎に手を当てて思案していると、優一がソルトの跳び蹴りを食らって吹き飛ばされてきた。慌ててミーシャが駆け寄り、回復魔法を唱えると、優一はむくりと起き上がって再びソルトに突貫していく。
「……ふむ。よほど仁科が気に入ったか」
「アンタも加勢しなさいよ。ロールをあんなにあっさり倒すんだから、ソルトだって倒せるでしょ!」
「無茶を言うな。せめて刀でもあれば戦えるが……」
 高木が呟くと、美々子が不意に振り返り、手に持った刀を高木に放り投げた。必死で戦っているはずなのに、恐ろしい認識能力である。離れた場所の会話を確認しながら戦える人間など、そうそう居る者ではない。
「美々子には銃があるしね。刀があれば戦えるんでしょ。行きなさい!」
 ミーシャに尻を叩かれて、高木は美々子の刀を拾い上げる。桜花ほどの妖しさはないが、そこらの業物よりも切れ味は良さそうだ。
「仕方ないな……では黒衣のサムライこと高木聖人、いざ参……」
 溜息をつきながらも、久々の日本刀の感触に高木が意気揚々と名乗りを上げようとした瞬間だった。
 ズキューンという明らかに危険な音が聞こえ、高木の頭頂部分のアホ毛が吹き飛んだ。


 遡ること、数分前。
 テトラ・スカーレットが草原をみつけたのは、気ままな一人旅の途中だった。
 生来の喧嘩好きであり、得意な獲物は銃。日本は銃の所持が禁止されているので密入国しなければならなかったが、是非、一度サムライと喧嘩をしてみたかったのである。
 割と自然を愛でるのが好きなテトラは、田舎に出向き、ノンキに単車で走っていた爺さんに銃を突きつけて移動手段を確保。オンボロカブで草原を走っていたのだ。
 やはり自然は良い。人間をみつけると喧嘩をしたくて仕方なくなってしまうが、自然を相手に喧嘩をする必要はない。
「……ん?」
 そんなテトラの憩いの時間だったが、ふと人影が見えたことで様相が変わる。
 何やら、派手な喧嘩らしい。こんな田舎の草っぱらで何を、と思わないでもないが、血が騒いでしまう。
 カブを止めて、愛用の自動拳銃を腰から抜く。どちらに加勢しようかと迷うが、やはり喧嘩は勝たねば意味が無い。強い方に加勢しようと底意地の悪い笑みを浮かべた。
 基本的にテトラは性格が悪い。弱者には鞭を打つというのが基本姿勢である。
 見れば、金髪の少年は三人に囲まれており、その仲間らしきロリ巨乳は二人の高校生に性的暴行の一歩手前を食らっている。ならば、あの高校生達に加勢することにしよう。
「……!!」
 拳銃を抜き出して、そっと金髪の少年に銃口を向ける。しかし、そこでテトラの目に求めていたモノが映ってしまった。
 日本刀を持った、学生服の男。
「仕方ないな……では黒衣のサムライこと高木聖人、いざ参……」
 思わず学生服の男に銃をぶっ放していた。
 サムライだ。本人が名乗っていたのだから間違いない。日本刀を持っているし、学生服とは昔の軍服のデザインを継承したものであるから、戦士としてあながち間違いではない。
「死ね、サムライ!!」
 テトラは呆然とする黒衣のサムライにめがけて銃を乱射しはじめた。
コメント
この記事へのコメント
布石もなんもなし!
これはもう日本刀で弾丸斬らなきゃ!

あえてロールはスルーで……交ざりたいね。
2009/10/08(木) 19:51 | URL | 月月 #d3xRQPUk[ 編集]
カ オ ス
2009/10/08(木) 20:45 | URL | 侍二号 #-[ 編集]
なんですかこの状況!?
『本気のバトル』と『ちびっこへのセクハラ』と『銃撃されている高木』が同時進行って…(汗)

そう言えば気になったんですが、一緒に転移されてきたストーキングが趣味の綾さんはどこに行ってんでしょうかね?この状況をこっそりと見物してるんですかね?
2009/10/08(木) 22:18 | URL | さっちゃん♂ #-[ 編集]
カオス過ぎるwww

登場人物で普通な感じの人でも送ろうかと思ってましたけど止めて正解でしたw
2009/10/08(木) 23:19 | URL | misufull #-[ 編集]
>「敢えて表現は省くが」
何故省いたしww

>テトラ・スカーレット
某ロリ吸血鬼姉妹を思い出しますw

>一歩手前
……いや、これはアウトじゃね?

高木はレイラに続いて二度目の胸鷲掴み。ひとみさんに見つかったら高木は終了ですね、これ。
2009/10/08(木) 23:52 | URL | 紅葉砂糖 #-[ 編集]
開発、キタ。
もう駄目だ。
ロールを作ってくれた人には申し訳ないが見せられないフィーバータイムが到来してしまった。
次回にはわずかな時間を見つけて何をしたんだと言わんばかりに性格とゴニョゴニョが変わっているはず。

二人は至高の変態ですね、わかります。
2009/10/09(金) 00:18 | URL | 中村屋 #-[ 編集]
テトラ
性悪女が遂に出たァッ!
吸血鬼姉妹>某弾幕シューティングとは別系統の吸血鬼関連を参考にしています。

テトラ
元ネタ:TETRA-FANG
仮面ライダーキバの主人公紅渡がボーカルのユニット。仮面ライダーキバの挿入歌を歌う。

スカーレット
元ネタ:紅親子
仮面ライダーキバの主人公紅渡と父親の紅音也の苗字を別の言葉に変換。
2009/10/09(金) 00:45 | URL | ハーレクイン #-[ 編集]
我ながら思うのですが、このカオスっぷりはやばい。

もう話を作るだけでいっぱいいっぱい。色々やるべきネタ大杉。

そういうわけで「なんでこの展開ねーんだよ」とか続出。の予定。
2009/10/10(土) 18:42 | URL | 伊達倭 #-[ 編集]
カオスですねーw
なぜ省いたし
2009/10/11(日) 00:13 | URL | 白いクロ #JalddpaA[ 編集]
このブログは健全な運営が目標だからですw

書き始めると止まらないってのもありますがw
2009/10/13(火) 19:07 | URL | 伊達倭 #-[ 編集]
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