ネットで小説を書いている人間が駄文を連ねる場所。

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 ヴォネガットほどユーモアはないけど、それだけ実務的というか。

 小説の書き方と一言で言っても、まあ多くの要素を含む。
 文章のテンポというの非常に重要で、これが悪いとまともに読めない。

 いくら文法に則していても、テンポが悪いとだめなのだ。読めるけど、なんかつっかかる。読めるんだけど、なんだかイライラする。
 そういう場合、大体テンポの悪さが原因だったりする。

 そういうわけで、実に簡単ながら知ってるだけでそこそこ読みやすい文章になるポイントを紹介。

1.一文は短く。
 向田邦子が先駆らしいのだが、それはさておき。
 基本的に文は短くまとめたほうがいい。
 文章を読むというのは、頭の中で音読しているという作業だったりする。
 黙読でも、頭の中では音読しているのだ。どうやらこれは教育の成果らしいが、逆に言えば教育の弊害でもある。
 赤ん坊は、実は速読ができるのである。
 速読は頭の中で音読しない。だからこそ、速く読めるらしい。
 まあ、それはあくまでも余談だが、問題は九割九分九厘の日本人が速読ができない。つまり、頭の中で音読しているということだ。
 俳句など、五七五の言葉に語呂のよさを覚えると思うのだが、どうやら人間には「聞いていて心地いいリズム」があるようだ。
 頭の中で音読するということは、頭の中で自分の声を聞いているということである。だから、文章にもテンポが必要なのだ。

 で、短い文という利点はテンポのとりやすさにある。
 まあ、これは純粋に考えてもらえばいい。行進のときに「イチニ、イチニ」と声をあげるのと「イチニサンシ、イチニサンシ」と声を上げるのでは、前者のほうが簡単だ。
 もっと顕著にやっちまうと「イチニサンシゴロクシチハチキュウジュウ、イチニサンシ……」とやると、非常にやりにくい。
 短いほうがテンポとりやすいのだ。

2.語尾は交互に並べる。
 何を交互に並べるかというと、現在形と過去形。
 ~~する。~~した。~~する。~~した。
 細かい時系列なんて正直、多少無視してもかまわない。
 これに関しては、正直よくわからんので仮定の範疇を出ないのだが、多分「行動→結果」のパターンが理解を促すからだろう。
 つまり、現在形で~~する。と書いた後に、その結果が~~した。という形で帰ってくる。非常にわかりやすい。
 まあ、あくまでも推論なのだが、あながち間違っていない気もする。

3.基本的な文体の維持。
 日本語はきわめて自由で、英語みたいにSVCとかSVCOとか、そういう絶対にはずしちゃいけない文法ってのがない。
 けど、基本はSCV。つまり、主語・修飾語・述語。この並び。
 私は歩く。→これは主語、述語。
 私は速く歩く。→これは主語・修飾語・述語。

 早く歩く私。→修飾語・述語・主語。

 まあ、国語の時間でも習ってると思うけど、最後のは体言止め。これは倒置法の一種で、倒置法とはすなわち、文章のインパクトを強める方法である。
 でも、インパクトがある箇所って、どうしても立ち止まって「うおわ」と驚くものであり、そうなると当然ながらテンポもそこで止まる。
 これがよく言う「体言止めは多用するな」というアドバイスの理由。
 インパクトを持たせる箇所は厳選してこそ、インパクトになる。


 

 短く、現在形・過去形を交互に。あくまでも基本の形を維持しつつ書く。
 当然ながら体言止めは有効な手段だし、基本に忠実すぎてもつまらないので、いろいろと崩す必要があるのだが、読みやすい文章が書けないうちから崩されたら、読者に「読みにくい」と思われるのがオチである。

 ということを考えているのだが、実際に俺は文章を書いているときにほとんど何も考えずに書いている。
 現在、過去のリズムは体に染み付いているし、長い文は自分が混乱するから書けない。体言止めは書いてる最中のリズムも狂うので、あんまり使いたくない。

 要するに、曲がりなりにも八年くらい文章を書いていると自然と身についているものだったりする。
 俺は決して物覚えのいい人間ではないし、文才豊かな人間でもないので、大半の人間が八年あればできることだろうとも思う。
 けど、俺はこの八年間、ほぼ毎日文章を書いていて、最近では平均3000~5000文字ぐらい書いている。
 量が直結するわけではないけど、量もまた経験という意味では重要なので、無視できないはずだ。
コメント
この記事へのコメント
考えるより行動か…
八年……程度が凄い。
なんて長い道のりだろう。
2009/11/15(日) 01:44 | URL | 月月月 #d3xRQPUk[ 編集]
まぁヴォネガットみたいなブラックユーモアは伊達さんより高木の得意分野ですよ。

それにしても、八年ですか。
私見ですが、伊達さんの場合文章力以上に構成力が培われているのではないかなぁ、と。
2009/11/15(日) 02:26 | URL | 侍二号→武士二号 #-[ 編集]
>月さん
風の一吹きという短い期間にも思えるのですが、やっぱり長いんですかねw

>二号さん
私は己の欠点に「構成力」を挙げる男ですがw
短編は大半が思いつき。長編は行き当たりばったりという按配で、まともに構成練ったのは「本から~」一本だけですw

高木にできて俺にできないとか、作者マジ涙目ですよw
2009/11/16(月) 00:47 | URL | 伊達倭 #-[ 編集]
うーん。
プロットとか、前段階での思考ってのは『構成力』というより『構想力』だと俺は考えてるんですぜ。
なんていうか、見切り発車からでも1つの形に組み上げるのもある種の技だなと思うわけです。
2009/11/16(月) 02:26 | URL | 侍二号 #-[ 編集]
なるほど。確かに以前では「長編を完結させる」ということができていませんでしたし、培って得たものなのかもしれないですね。

風呂敷を広げて、無理やり畳むという作業に慣れただけかもしれないのが怖いところではありますがw
2009/11/16(月) 02:38 | URL | 伊達倭 #-[ 編集]
1と2は私も特に気を付けていますね。
もっとも、ある人に教わった事を実践してるだけですが……(苦笑
2009/11/16(月) 23:29 | URL | ハーレクイン #-[ 編集]
人に教えてもらうことを実践できるのは、本当にすごいことだと思います。
私は、なんか小説で他人の意見を上手く取り入れるのが下手なんですよね(汗
2009/11/22(日) 17:42 | URL | 伊達倭 #-[ 編集]
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