ネットで小説を書いている人間が駄文を連ねる場所。

2017/06123456789101112131415161718192021222324252627282930312017/08

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 執筆初心者に向けて、超コッソリと行われている文章講座。
 本来なら文法から説明したいけど、おそろしく長文になるので、割愛することにしてます。機会が在れば小技程度のことは書くかも。

 今回は、読者を意識するということに関して。
 よく、小説でもマンガでも、読者を意識して書け(描け)なんて書いてますが、あれはどういうことなのか。一般論なのか、偏った意見なのかは知りませんが、私なりの解釈を書きます。


非常に長いので、読む人間は覚悟が必要です。
 まず、一つは状況説明。前回のお題です。
 作者の頭の中にあるお話を、他人に伝えるのが目的であり、極論を言えば文章とは、それを伝えるためのツールに過ぎません。
 勿論、文章表現などで魅せたりすることも小説の醍醐味ではありますが、基本は、より正確に自分の作り上げた世界を、読者に伝えることです。
 自分の作った話なので、自分が理解できるのは当然なので、半ば無意識に説明を省いてしまうことがあります。これはもう、仕方のないことです。誰だって通る道です。
 ただ、諦めてしまっては話にならないので、どこを伝えれば、どれだけ理解してもらえるのかを感覚として掴む必要があります。

 読者と一括りにしても、常日頃から文章に触れている人間や、数年に一度しか読まない人間まで幅広く、場合によっては、小説を読むのは初めて、という読者もいるかもしれません。
 とりあえず、具体的にどうすればいいのか。私の考える限り、二種類の方法があります。
 ひとつは、プロの作品を読むこと。
 書籍化される小説は、基本的に「校閲」や「編集」と呼ばれる作業が入り、幾度も推敲されてから世の中に出ます。読者にイメージが伝わらないようなモノは、世にそうそう出回りません。
 つまり、プロの作品の説明文を意識しながら読むことで、目安を測ることが出来ます。
 逆説的に考えれば、素人の書いたweb小説で、説明不足だと思った箇所が、どういう箇所なのかを意識することでも勉強になるかもしれません。

 もうひとつは、絵に描いてみること。
 例えば、部屋の様子を説明する部分が小説にあったとして、どのように読者に伝わっているのか。
 非常に難しい箇所であり、読者の環境によっても違うのですが、基本的に「自室」ならば、その読者の持つ「自室」のイメージが作られます。
 ベッドなり蒲団なりがあり、クローゼットやら本棚があり。人によってはテレビだったり。一人暮らしの人間で、ワンルームなら、一通りのモノが揃ってると思います。男と女でも違いますし、年齢によっても違います。
 主人公の自室ならば、主人公のパーソナルデータを書くことによってある程度、特定出来もするのですが、正直、あまり読者に依存しすぎるのはよろしくありません。
 そういうわけで、実際に説明するわけですが、基本的に書いていることを全部絵に起こせば、最低限、読者に与えた情報は把握できます。
 この作業で重要なポイントは、小説中に書いてあることしか、絵に描いてはいけないということ。
 自分のイメージした自室と、紙に描いた自室の差を比べて、その違いを比べてみればハッキリとわかります。

 注意点としては、前述の通り、「自室」と書くだけで、それより前の文章と、読者の環境によってある程度のイメージが湧くと言うこと。
 それをある程度考慮しつつ「流石にここまで詳しく書く必要はないな」というものは、書かなくて良いです。
 私も「自室」という表現は使いますが、特に自室が重要な場面にならない限り、何の説明もしません。高校生男子の自室なんだから、最低限ベッドなり、蒲団なりがあり、勉強机とクローゼットと本棚くらいはあるだろうと、大体の人が判断するからだという考えですし、長々と説明すると、内容に関係ないことを蛇足的に記すことになってしまいます。
 ミステリの殺人現場ならば事細かに書く必要もあるでしょうが、部屋の様子を書く必要がなければ、ばっさり削るのも勿論、一つの選択肢です。

 さらに私の場合で言えば、内容が性急すぎたり、会話と会話の間が欲しいとき。つまり、テンポや流れを考えて、もう少し分量が欲しいというときに、ちょっとした説明なんかを入れてしまいます。その場の空気を読みつつ、なんとなく主人公の気分に近い雰囲気を持つモノを説明してやれば、雰囲気作りの一環にもなりますし。
 電源の入っていないテレビの、暗いブラウン管をじっと見つめたりする主人公の気分が、明るいはずがないわけで。
 説明文は、説明するだけではなく、テンポも調整できる便利なモノです。


 さて、このように説明文に関して読者を意識するのは、まあ、実はさほど難しくないわけでして。
 正直、慣れることが最短ルートです。逆に言えば焦っても仕方ない箇所。意識して読む、書くだけでもいいのです。
 問題は、もう一つ、読者を意識しなければならないこと。
 作家のテンションです。

 筆が調子よく進めば、自然と作家のテンションは上がります。大事なシーンや、「これを書いたら絶対ウケる!」と思った箇所なんて、もう最高潮です。
 そこで用心しなければならないのが、作家と読者のテンションの差です。
 正直、作者のテンションは読めば見えてきちゃいます。で、読者のテンションも同じくらい高ければいいんですけど、温度差があると、読者は一気に冷めます。ええ、極寒です。
 真夜中のハイテンション状態で書いた小説を、翌日見直すと「うわぁ……」と思うこと、あると思います。それと一緒で、下手にハイテンションで書くと、読者を置いてけぼりにさせてしまいます。
 解決方法は、落ち着くこと。
 もしくは、読者のテンションをコントロールすること。

 ぶっちゃけ、めっさ難しいです。読者の趣味嗜好は千差万別です。万人をコントロールするなんて無理です。
 けど、狙った層をコントロールすることはできます。ええ、できますとも。

 私の小説は主に「十代~二十代」をターゲットにしています。もう少し具体的に書けば「15~25歳、男性」です。無論、作品毎に違ったりしますけど。
 青空ぱんつは「15~22歳、男性」。本からみつける恋の文字は「17~28歳、男女」です。
 まあ、基本的にお年頃の男子が「うは、おもしれぇ!」となればいいのです。ここだけの秘密で、ついでに言えば余談ですが、かつて、小学生の女の子から「御主人様は中学生が面白い!」という感想を貰い、びっくりしたことがあります。
 
 要するに、その年代の、その性別の人間が好きそうなことを書けばテンションが上がります。
 一言で言えば簡単そうですが、まあ、これが割と難しい。狙い澄ましてやらないといけないのに、狙っているとバレたら、ヒかれます。
 対処療法としては、ネタはさらっと、軽く流す雰囲気で書くこと。ネタになるくらいなので、相当のインパクトを秘めています。普通に書いたらインパクトが強すぎるので、さらっと書いてやるぐらいで丁度良いのです。
 逆に、要らんぐらいに強調するという手法もあるんですが、難易度が跳ね上がるので避けておくのが無難です。


 まあ、成功したのか失敗したのかわからないですが、実例として拙作から挙げてみれば。

「本からみつける恋の文字」
 最後のセリフを、いかにすんなりと受け入れさせるか。鳥肌が立った状態で読了させるかと、実は相当初期から練っていた。
 方法としては、その言葉を他の箇所で一切使わないこと。そして、そのセリフを言わせるためだけに、十数行ほどの前準備をしたこと。あと、作品のテーマをその言葉に凝縮させたこと、かな。
 感想をいただき、とりあえず狙った結果を出せていたことは確認。万人に通じるわけではないけど、やっぱりロマンチックな雰囲気を狙ったので、女性ウケが良かったかも。


 自身のコントロールと、読者のコントロールができれば、小ネタをちりばめる楽しさも出てくるので、また書くのが楽しくなったりもします。
 まずは、自身のコントロールを優先してみてください。きっと、思わず赤面してしまうぐらいにテンションの高い自分の過去の作品が読めるはずです。
コメント
この記事へのコメント
講座についてのコメントをするべきなのでしょうがスマソ。このブログの更新頻度にワタクシ感嘆しておりますよ。
2008/11/12(水) 23:24 | URL | イルク #-[ 編集]
息抜きになっているんでしょうかね。や、ためになりますし楽しいからよいのですが。毎日私小説を読んでいってるみたいでドキドキです。
文章講座も勿論楽しいですけど、僕としては、時折、チラホラと出て来る同居人さんが気になったりします。
2008/11/13(木) 02:23 | URL | 月月月 #d3xRQPUk[ 編集]
>イルクさん
 や、まさしく月月月さんの言うとおり、息抜き感覚でブログを書いておりまして。
 研修が終わって、ちょっと次の仕事まで間があるので日中、それなりに暇なのですよw

>月月月さん
 そんな激しい日常を送ってるわけではないんですけどねw
 同居人。そういえば、何処の誰とも書いてませんでしたね。
 次の機会にでも書きましょうかw
2008/11/13(木) 02:44 | URL | 伊達倭 #-[ 編集]
文章講座全て読ましていただきました!
僕は右も左もわからないようなレベルなので凄い参考になります。……と言うか教科書の如く使わせていただきますw
これからもよろしくお願いします!
2008/11/21(金) 16:54 | URL | doubter #RVrSGgmE[ 編集]
いやはや。教科書になるかはわからんのですが、もしも参考になるなら意識の片隅に残しておいてあげると幸いです。自分の意見と照らし合わせて、必要な情報だけ取り入れるスタイルを強く推しますw

こんな感じのヌルい講座ですが、今後ともよろしくお願いしますw
2008/11/22(土) 15:05 | URL | 伊達倭 #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://dateyamato.blog19.fc2.com/tb.php/23-5f564f01
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。